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T240次、第1列車に乗車

周りからは別にもう乗らなくてもいいじゃん、と言われ続けるのだが、そこは趣味の世界観が異なるために仕方のないことと言い聞かせ、1060回目の乗車は昆明〜北京西を結ぶT240次に決定した。この列車、もともと同年7月運行開始の予定だったのだが、25T車両生産が間に合わず結局11月30日まで延びた。しかし、25T車のそのものの生産は13年度で計726両の受注が行われるので、今後の長距離特快およびZ列車の誕生に期待したいところだ。

切符購入は広州でも楽勝。というかすでに昆明から北京まですでに2便の特快と快速があるのに、なぜまた1便増やすのかは疑問に思う。ダイヤを見るだけだとお世辞にも効率のいい移動とはいえず、朝昆明を発車して夕方貴陽、翌朝長沙、武昌と停車。終点の北京西には22時半に到着をし、さらに折り返し運転となるT239次は早朝6時24分の発車だから始発から終点まで乗り通す乗客向けじゃない列車なことは確かだ。
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さて、市内をどんよりした雲が覆った発車当日の昆明駅はひたすらこの日処女運行となるT240次運行の宣伝で溢れていた。全新車底、全新設備、全列臥鋪、全新体験という4つのキーワードでこの列車をアピール。ホーム上では報道関係者、公安、駅職員など計100名を超える関係者が集まり、少数民族に扮した女性乗務員と一緒に記念撮影をしたり、鉄道関係者にインタビューしたりとさながらお祭りムードに包まれていた。
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この列車は全車両寝台編成となっており、昆明←1号車(欠、荷物車か)、2〜9号(硬臥車)、10、11号車(軟臥車)、12号車(食堂車)、13〜18号車(硬臥車)→北京西で昆明始発は予想通り和諧電気3Cが担当。報道カメラマンたちは乗務員や車内の設備こそ撮影し続けたが、牽引機を撮影する人影は見なかった。
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乗務員はまだ20代前半の女性といったところか。「為了服務人民」が徹底されており、乗車する時は同列車の時刻表の紙を渡され、発車直後は各個室内を回り挨拶と車内設備の使い方をいちいち説明して回った。軟臥車内の個室と通路はしっかり電源が使えるようになっているため、おかげで無事に車内でも仕事ははかどる。ただし、長沙まではひたすら山中を走るため、携帯電波はすこぶる悪いが。
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今回気がついた点といえば、トイレに窓がなくなっており、換気が稼動していた。ちなみにトイレドアの備え付けはすこぶる悪く、内側から扉を足で押さないとカギがかからないほど固い。そういえば、軟臥の個室スライドドアも一瞬内側からカギを閉められたのかと思うほど固かった。トイレはお約束の床下タンクに備え付けているのに、駅停車中は使用できないという理解に苦しむ習慣は残っている。しかも長沙、武昌等では遅延でも20分きっかり停車してくれたため、朝トイレは辛かった。
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軟臥車の暖房は夜中暑いと感じるほど効いている。テレビも備え付けられているが、さすがに著作権に抵触するドラマや映画の放映は止めて、ひたすら12306の番組を紹介するというつまらない内容だった。夜中になると隣部屋から聞こえてくる子供の夜泣きがすごく気になり眠れなかった。列車は選べても乗客は選べないのは仕方がないか。

23 食堂車メニュー
車内にあるパンフレットに食堂車の料理メニュー表があったが…すこぶる高い。一番安いトマトとタマゴの炒め物で22元、肉系は大体35〜38元でセットメニューは42〜58元。まじめに頼むと1食で70元近くかかってしまうのだ。正直カップ麺や弁当持込みの方が幸せになれるのではないか?と感じた。ちなみに、車内弁当も売っており、米線は15元(食堂車は20元だけど量はずっとある)、弁当15元と30元。30元の方が当然おかずもご飯の量も豊富なのだが、おかずは選べないのが辛いところ。正直途中駅の屋台に並べられた食料品の方がコスト的には安く上がる。
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ちなみに、30日の昼は30元弁当、夜は65元の料理、1日の朝は米線20元で過ごしている。
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列車は、昆明を発車してから上海に続く滬昆線をひたすら東に走るルートを採用しており、長沙までは途中曲靖、宣威、六盤水、安順、貴陽、玉屏、懐化、類底、湘潭等に停車。雲南省と貴州省の省境はカルスト地形に似た小盛に突き出た山々が連なっている。11月27日未明に貴州省安順近くの線路付近でガス漏れ事故があり、8000名の乗客が足止めを喰らったニュースを見た。この事故の影響がまだ残っており、安順手前から貴陽までデッキでの喫煙はやめてくださいという告知があった。でも架線と接するパンタグラフから発する火花から引火しないのかという疑問符は残るが…。

8時近く、長沙到着で目が覚めた。機関車は韶山9G型に付け替えられたようだ。列車は約30分の遅れを出している。どんよりした天気は湖南省に入ってからはすっかり快晴となっていた。9時41分、咸寧駅を通過。昆明〜貴陽間は線路工事と貨物列車の本数の多さによるダイヤ過密の影響による約30分の遅延が発生している。
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この遅延はだらだと伸び続け、本来18時半到着の邢台駅ではすでに遅延2時間台に達しており、確実に24時を超えて北京西駅に到着する。なんだか、夜中発車して夜中到着する民工臨客を思い出す。そもそも、京広線特快で快適にサクサク進む列車は北京発なら広州/広州東行きと香港行きのT15次、T97次の2便しかなく、T201次も30分の遅延を生じさせ、T13次とT89次は25T車のくせにやはり遅い。

ちなみにT240次も長沙を過ぎたら岳陽、武昌、駐馬店、漯河、鄭州、新郷、安陽、邯鄲、邢台、石家庄、保定と11ヵ所も停車、特快というか快速扱いに近い。21時24分、石家庄に停車。朝長沙を発車してすでに14時間以上経過。すっかり、この列車の長時間乗車が嫌になってきた(笑)。ちなみに、乗務員のおねーさんは翌朝6時24分の発車に間に合わせるために全員4時起きだそうだ。
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23時過ぎに保定駅を出発。24時17分に北京西駅に到着。37時間半完鉄です!
もうしばらく、昆明というより京広線走る特快はいいや。

今回の乗車距離は3174キロ。
私の乗車距離は41万9560キロです。

オマケ〜北京〜昆明間の列車歴史〜
1971年8月1日32/31次列車として誕生
1975年9月21日直快に格上げ
1981年10月11日62/61次に特快に格上げ
2007年4月17日K471次が登場
2013年11月30日T240次が登場で第1列車が約2時間の遅延。