月別アーカイブ: 2015年4月

広州発北京ホテル到着まで24時間

4月2日の午後から北京に向かうべく14時に広州を出発した。珠江新城からタクシーに乗り、約40分の63元。
広州南から長沙南まで高鉄に乗っていくが、数日前まではすべて一部の列車しか切符残席がなく、仕方なく汨羅東行きのチケットを買って途中を棄てて広州南で降りるか悩んだが、その後長沙南まで行くチケットをゲットできたためホッとした。切符は二等席で314元。汨羅東行きは349元だった。三連休2日前だというのに、広州南駅はかなり混んでおり、嫌な身分証とボディチェックを受けなければいけなかった。
IMG_6670

乗車するG6002次は深圳北〜広州南〜長沙南行きで、使用車両はCRH3、広州南発車後はノンストップだ。15時半に発車を発車、2時間22分という俊足で18時前には長沙南駅に到着。座る予定だった1号車のA座席にはすでに先客がいたが、その人が本来はC席だったので通路側のままで過ごした。広東省から湖南省にかけての沿線は、新緑が萌える季節だったせいか、普段よりもきれいだった。
1 2

長沙南駅から長沙駅までは14年4月末に開業した長沙地下鉄2号線で移動。7駅20分3元。
運行本数は8分に1本で、1編成6両編成。これができただけで、在来線駅と高鉄駅との行き来が随分楽になった。
IMG_6676 IMG_6674 4 3

長沙駅のマックで仕事をしながら時間を潰したあと、20時前に長沙駅に入る。かつては1階に軟席候車室があったはずだが、今は商務候車室に改装されており、軟臥客は10元取られた。入り口に毛沢東の石像が建っており、奥に行くと幾つもの待合室が用意されていて、乗客は好きな場所で休憩を取ることができた。Wifiもあるが、サーバーにアクセスできない。
5

発車30分前にT2次改札のアナウンスが始まり、地下から地上のホームへ向かっていく。中国の地方駅は小高い丘の上に造られていることがあり、乗客は設けられた一方通行のホームへの地下道を抜けてホームに上がる。こういう類いの駅は広州駅、ウルムチ駅、長沙駅などがある。

2番線ホームには久々に乗る25K系車が待っており、乗車する軟臥車のみは今後の客車の統一基準である緑色に塗られていた。軟臥車内は至ってオーソドックスな内容で、車内に電源はなし、Wifiが飛んでいたもののこちらもサーバーにアクセスできなかった。
IMG_6683 IMG_6686 IMG_6680
T1/2次は1975年9月29日に誕生した特快列車で戦後の中国鉄道60年史を鑑みれば、中期辺りの登場といえるが、当時は中ソ紛争と文化大革命の影響もあってか北京〜モスクワ間の1/2次列車が19/20次に変更され、栄えある1/2次列車は毛沢東出身の長沙と北京を結ぶ列車に宛てがわれた。

中高年以上人は、この列車が中国で一番早く登場した列車だと勘違いしている人も少なくなく、筆者が別の特快に乗車し、相部屋の中国人が私のことを鉄道ファンと見ると、「中国で一番早く登場した列車を知っている?」と2、3回ウンチクを聞かされたこともあった。

1998年のダイヤ改正から25K系客車を宛てがわれ、当時は北京行き花形列車として高級軟臥車も連結して運行していた同列車も04年のZ列車、12年のG高鉄といった中国鉄道の最新シンボルが登場するたびに廃れて行った感は否めないというのも、分かりやすい一例が乗務員の質である。高速鉄道なら品も格も揃った将来幹部候補のエリート揃いに対し、T2次の乗務員はふてぶてしい態度か、ひたすら携帯電話を弄り回しているか、そんな程度の寄せ集めだった。乗客目線からおいしいところは同じ区間を走る現在の花形列車に吸い上げられてしまっていると感じてしまうことは否めない。
7 6 10

それでも毛沢東出身地と北京とを結ぶ列車というブランドイメージを崩さないために、中国鉄路総公司は和諧3D型1898号の毛沢東号を始発から終点まで専用機関車といて14年末に配備したのである。1機しか配備できていないため、当然もう1列車には普通の和諧3D型が牽引することになるが、T2次は北京到着後は車両基地に搬送されずそのまま折り返し運転となるため、その際毛沢東号がすでに連結のため駅手前で待ち構えており、そこを撮影=狙えるということになる。

21時半にT2次は長沙駅を後にした。途中岳陽、武昌、鄭州と停車し、翌朝目が覚めたときは9時過ぎ邯鄲に停車する前だった。遅延はまったくなく、むしろ5分速く到着したため途中停車時間も5分延びたということだった。朝食は15元の辛い米線を食べた。
IMG_6700 IMG_6693 IMG_6692

その後、石家庄駅を発車後、列車は高速鉄道と並走する形で同じく地下に潜り、石家庄北近くで地上に出てくる。旧駅の場所は再開発をしているに違いない。

保定駅では27分間の停車。ここではZ56次、Z35次、Z286次に抜かされた。やはり毛沢東号牽引機だったとしてもそのヒエラルキーを覆すことは叶わず、半ば都落ち特快というイメージは避けられない。
9 8 12---z56 13

北京駅には定刻より3分早い14時16分に到着。ホーム手前の別線路では毛沢東号が停車していた。折り返しは15時25分の発車だ。
20 19 18 17 16 15 14__盧溝橋 IMG_6721

今回の乗車距離は707km+1593km。2300km。
私の乗車距離は46万842kmです。