B級列車劇場 - 時刻表に載っていない列車

中国は広大です。しかも線路が無数に錯綜しているので、全ての列車や線路を把握することは非常に時間がかかるし、中には時刻表に載っていない列車もあります。

このコンテンツでは、時刻表やネットに載っていないゴースト列車や炭鉱線―いわゆるB級列車を紹介するコンテンツです。地方線や炭鉱線の中にはそこでしか見られない機関車や蒸気機関車、客車、混成等があるかもしれません。
既に中国鉄路に飽きかけている方や、まだ見ぬ中国で新たなる発見を求める方にとってこのコンテンツはお勧めです。
すでに廃止になってしまっている列車の紹介はこちら
 
当サイトに掲載されている情報は時間の経過とともに変化する場合もあります。このため、ご利用者において発生した直接・間接の搊害に対し、当方はいかなる責任も負いません。

黒龍江省

401/2次 [国際列車]

中国東北部とロシアの国境の間を往復する列車。綏芬河―グロデコボ間で、ハルピン―ハバロフスク/ウラジオストック行きの列車が国境を通過する際に一緒に連結される。普段は緑皮車の硬座5輌程の編成。毎日走っているのかは上明。主な乗客は、中国国内やロシアで商売を行う商人のようだ。

鶴崗炭鉱旅客列車 [専用線]

ハルピンから東北方面に約700キロ、佳木斯よりさらに100キロ離れたこの鶴崗は、今なお炭鉱工業が盛んな街。そんな街では、かつては装飾された上游蒸気機関車牽引による、炭鉱職員用の通勤列車が走っており。現在は無骨な凸型電気機関車が牽引している。奥深い鉄路線だ。
 
砿区通勤列車時刻表・集配-峻立(乗車料金は一律1元)※07年夏にDLに置き換え済み
11
列車番号
10
12
06:00
08:15
13:35
16:01
18:35
22:00
集配
07:52
10:06
15:35
18:15
20:15
02:05
06:09
08:23
13:43
16:09
18:42
22:08
南山
07:46
09:57
15:29
18:09
20:09
01:59
06:18
08:31
13:51
16:17
18:49
22:16
大陸
07:38
09:49
15:21
18:01
20:02
01:51
06:31
08:43
14:03
16:29
19:00
22:28
富力
07:26
09:37
15:09
17:49
19:51
01:39
06:38
08:50
14:10
16:36
19:07
22:35
興安
07:17
09:28
14:57
17:40
19:43
01:30
06:48
08:59
14:19
16:45
19:15
22:44
北風井
07:08
09:19
14:49
17:31
19:35
01:21
06:53
09:04
14:24
16:50
19:20
22:49
峻立
07:03
09:14
14:44
17:26
19:30
01:15

砿区通勤列車時刻表・集配-興山(乗車料金は一律5角)
21
23
列車番号
22
24
06:40
14:18
集配
07:47
17:17
06:47
14:25
六槽
07:41
17:11
06:51
14:29
乗降場
07:38
17:08
06:57
14:35
十三廠
07:30
17:00
07:09
14:47
興山
07:20
16:50


[情報提供] はいらーある様


遼寧省

歪頭山鉄道 [専用線]

瀋陽市から近い、本渓市の歪頭山鎮にある鉄鉱専用線。朝、夕に1駅区間の通勤列車が走り、ループ線やスイッチバックなど見れる面白い鉄道。列車は本線ではすでに現役を引退している旧車と非常に稀な車輌。 礦外車駅―礦外車外駅の区間を1日数本の列車が走っている。料金は0.5元(5角)。
 
[情報提供] にしやん様、寝台軟様、はいらーある様


瀋陽―撫順北 [瀋撫軽軌城際列車]

 09年7月1日に瀋陽と撫順北を結ぶ瀋撫軽軌城際列車が開通した。
この城際列車は、旧国鉄線の瀋撫線を再整備し、近郊城際列車用にリファイン。いわば、八達嶺へ行く北京のS2線と同じ性質を持っている。
 61キロある同路線の途中駅は全部で16箇所。瀋陽、榆樹台、五三、弧家子、東湖、新園、民家、深井子、琥珀湖、李石寨、中華寺、瓢児屯、雷鋒路、大官屯、撫順、撫順北(旧撫順城)
 
 この路線の計画ダイヤは1日5往復。使用車両は、電車タイプの動車組といわれているが、実際は和諧長城号を1編成瀋陽に持ってきただけだった。全距離の価格は17元。時速120キロの速度で、各駅停車運行で約70分となる。一等席17元、二等席14元。
 しかし、乗車率は芳しくなく、10年4月26日より鉄嶺や鞍山まで延長されるものの、本数は1日3本に減らされており、今まさに風前の灯状態だ。
 
上りダイヤ
4374次 撫順北06:55―瀋陽07:45―瀋陽北08:12―鉄嶺08:53
4330次 撫順北11:24―瀋陽12;21―蘇家屯12:57―鞍山13:59
4302次 撫順北18:52―瀋陽北20:34
 
下りダイヤ
4327次 瀋陽北06:01―撫順北6:40
4373次 鉄嶺09:08―瀋陽北9:55―瀋陽東10:21―撫順北11:09
4329次 鞍山14:14―蘇家屯15:20―瀋陽15:40―撫順北17:37   

鉄法鉄煤集団 [専用線] 2010年3月更新

蒸機ファンなら「調兵山《という吊前は知らぬもののない、非常に有吊な路線ですが、ここも最近はDLの進出が夥しく、一部支線を除き旅客列車もDL牽引に置き換えられているという話です。 ただし調兵山~大明・王千間はまだSL牽引の客レが残っている可能性が高いと考えられます。 それぞれの路線に3~5往復程度運転、ただし調兵山~大青間は1往復減便。運賃は全線1元。客車は全部国鉄払い下げのYZ22。 アクセス方法は、瀋陽市から直通バス、あるいは鉄嶺市から一般バスを利用。国鉄線は本数が少ないので使えません。
 
ダイヤグラム 2010年3月更新
補足1
蒸機の使用状況ですが、現在4路線共にSYが使用されております。現在稼動機は4両なので、ほぼフル運用。使用されているのは、SY1751,1767,1770,1772の4両です。
その代わり、東線(調兵山~大青)間の303~306次はDL(東方紅3)使用なので注意。西線(調兵山~東関屯)間も、現在はSY使用に戻っていますが、冬季は夜間1往復を除いてDL使用ということみたいです。
旅客列車にSY使用ということは、貨物に使用することは現在ではほとんどなくなっておりますが、調兵山~電厰の間の入換作業にはいまだにSYが使われています。
ということは、瓜楡樹~三家子~調兵山の小貨物運転もあるとは思いますが、時間は全く分かりません。運次第。
撮影は基本的に問題ないと思うのですが、調兵山・大明などには公安がおり「撮影証もってるか《と、因縁つけることがあるので注意。撮影証も、大青の鉄道部でないと売ってないので面倒。
運賃は西線は2元、それ以外は1元。意外にこの地域はバスの運賃が安くないので、だから乗客もそこそこ多い。
[情報提供] SY1698様
 
補足2(アクセス中心)
撮影に関して~コンパクトのデジカメ1つで行動、また有吊な調兵山駅の橋上では撮影を避けていましたが、特に許可証がなくても調兵山駅や王千駅で停車中の列車を撮影する分には問題なく、また王千駅では乗務員が「撮れ!《と合図している様な感じでした。ただ走行写真を撮影する様な大型の機材などを持ち込む場合は、この限りではないかもしれません。
沿線の路線バスに関して~HPに書かれている様に列車により運賃は割高になり、こちらが乗車した王千~調兵山(所要時間40~50分程度)、調兵山~大明 (所要時間30~40分程度)は共にマイクロバスで3元(車掌乗務)でした。ただ運行本数は列車より多く、王千(調兵山を基点とした循環)は1時間に2本程度(バス車内の掲示で確認・また最終は確か17時台)、大明は未確認ですが王千より運行本数は多いと思います。
王千は駅前にバスが発着しますが、この路線は調兵山の市街地以外はバス停もないド田舎バスです。大明は火車駅から西へ10分程度歩いた所に大通りがあり、ここにバスターミナル(小さいです)が立地、またタクシーなども集まっていますが、このターミナル付近が起終点です。王千~調兵山~大明と路線バスを乗り継いで、203列車(王千1021着)下車後、106列車(大明1258発)に乗車出来ましたので、この鉄道を効率的に乗車したいと思った場合、路線バスを活用すると便利です(9時台に調兵山を出る列車に乗車した場合、王千・大明のいずれも折り返し時間が長いです)。
また余談ですが、大明のバスターミナルには鉄嶺行のバスも停車していましたので、鉄嶺~大明を直接移動する事も可能な様です。
瀋陽とのアクセス~大青駅を発着する国鉄線は1往復の慢車があるだけで、特に瀋陽→調兵山(大青乗換)はかなり厳しいのはご存知かと思います。こちらは調兵山→瀋陽[北]まで列車で移動しましたが、大青での接続待ちは2時間程度あり、大青駅周辺も怪しげな朝鮮料理店らしきものと、小さな商店(カップラーメンや飲料程度は調達可)程度でした。
瀋陽とのバスのアクセスは悪くなく、こちらは瀋陽 →調兵山の片道で利用しましたが、空調付きの比較的快適なバスで、確か19元位だったと思います。乗車したバスは朝1番の便で、宿泊していたホテル(東横イン)のある瀋陽北駅付近は730過ぎの出発でした。
発着場所は瀋陽北駅と逆の方向で、ホテルの従業員から場所を聞きましたが、歩道にプラカードを持った人が居たので場所は直ぐに分る状況でした。調兵山駅到着は9時過ぎだったので、所要時間は1 時間半強といった所で、940発の王千行きには余裕で間に合う状況でした(ただし接続保障はありません) 。
[ 情報提供] MAKIKYU様

南票砿務局 [専用線]

京哈線錦州站から2往復の慢車が運転されている南票線の終点、南票站から2方向に分岐する路線が、南票砿務局専用線です。 5往復の旅客列車が運転され、比較的最近迄SY(上游)型蒸機により運行されていましたが、現在はBJ(北京)型DLの牽引となっているようです。 運賃は1.5元。 客車はYZ22+YZ31の組み合わせ。
 
[情報/資料提供] SY1698様
 
◆遼寧省 南票砿務局専用線 旅客列車時刻表
小廟子~三家子
101
103
105
107
109
列車番号
110
102
104
106
108
19:33
06:22
09:45
17:33
22:11
黄甲
01:52
06:37
09:41
17:50
19:28
19:39
04:43
06:28
06:39
09:51
14:59
17:39
17:45
22:16
22:30
小廟子
01:46
01:45
06:29
06:24
09:35
09:32
17:44
17:43
19:22
19:21
|
07:05
15:21
18:09
22:56
富龍山
01:24
06:00
09:08
17:20
18:31
05:17
07:31
15:41
18:27
23:18
三家子
01:00
05:35
08:45
17:00
18:51
 
小廟子~凌河
201
203
205
207
209
列車番号
210
202
204
206
208
01:57
06:42
14:46
17:55
黄甲
06:17
14:41
17:28
22:06
02:03
04:40
06:48
06:57
14:52
14:56
18:01
18:08

22:35
小廟子

01:35
06:11
06:08
14:35
09:26
17:22
17:19
22:00
19:20
04:48
07:09
15:06
18:16
22:45
趙家屯
01:29
06:02
09:20
17:13
19:14
05:01
07:22
15:19
18:28
22:57
邱皮溝
01:16
05:41
09:02
16:57
19:02
05:14
07:37
15:34
18:42
23:12
凌河
01:00
05:21
08:49
16:40
18:43
※2005年1月1日~2日訪問時は、旅客列車はBJ(北京型)牽引。その後、SY(上游型)牽引に戻されたと聞くが、2005年12月にはまたBJ型牽引になったという。
※黄甲=国鉄南票線 黄甲屯站、小廟子=国鉄南票線 南票站と隣接。

北京市

7201/2/5/6次 [市郊列車]

市郊列車北京西―豊台西を往復する職員専用列車。全てYZ22の5輌編成で片道1.5元。一般も乗車できる。豊台西―北京西は貨物線をループして戻る

6463/4次 [市郊列車]

北京―楊村を結ぶ臨時列車で、K107/8次(北京―徐州)の間合い運転。

6461/2次 [市郊列車]

北京―懐柔北を結ぶ臨時列車で、T225/6次(北京―大連)の間合い運転。

6465/6次 [市郊列車]

市郊列車北京―懐柔を結ぶ臨時列車で、T63/4次(北京―合肥)の間合い運転。

6459/60次 [市郊列車]

北京―昌平を結ぶ臨時列車で、T195/6次(北京―青島)の間合い運転。

北京地下鉄1号線古城車両段 [出入庫線]

古城車両段地下鉄1号線の車庫は古城路とリンゴ園(苹果園)の間にありまして古城車両段というのですが、実はこの車庫には小さなホームが併設されていて、出入庫車が地下鉄関係者の便宜を図って客扱いをしているのです。日本でいえば、千代田線の北綾瀬とか新幹線の博多南線に相当するでしょうか?
行き方ですが、最寄のバス停は、古城路(地下鉄の駅ではなく、道路の吊前のほう)にある「楊庄《というところ。バス停を降りたら、古城路から東に向かって伸びる路地を進むと、「地鉄公司《の門があります。門を入ったら、すぐ右(南)に向かって進むと、件のホームに行き当たります。
正式には、地鉄公司に入るには出入証がいるらしいのですが、門番によっては、声もかけられずお咎めなしで入れてもらえることがあります。
今のところ、私の成功確立は二分の一。確実を期すなら、古城路行きの入庫運用の車両に乗り、古城路についても下車せずそのまま乗り続けていれば問題なく幻の路線に乗ることができます。
 
[情報提供] はいらーある様

上海市

芦潮港市郊外列車

芦潮港駅に到着した市郊外列車  08年8月より、滬昆線新橋駅~浦東鉄路芦潮港間で旅客列車が走る。滬昆線新橋駅から、新閔線(6.9キロ)、金山線(21.5キロ)、浦東鉄路42.765キロ、芦潮港専用線9.1キロを経由し、終点の芦潮港へ至る距離は81.1キロ、上海南駅からだと93キロになる。途中駅は、新橋駅ら8駅の予定だが、現段階では上海南~芦潮港は直達運転となっている。
 列車編成は、かつて上海~南京間を走った滬寧城際特快のDF11+8両のSRZ25K。時速は初期は100キロで所要時間は70分、料金は18元。終点である芦潮港から先はコンテナターミナルとなっており、さらにその先には将来上海コンテナ集積地となる洋山深水港(浙江省舟山市)が控えている。
 しかしながら、周辺には何もなく、バスターミナルからリニアと地下鉄2号線が出ている龍陽路まで戻るしかない(約1時間)。
 
K8351次 上海南7:36→芦潮港8:46
K8352次 芦潮港9:22→上海南10:32
K8353次 上海南14:56→芦潮港16:06
K8354次 芦潮港16:45→上海南17:55

四川省

芭石鉄道 [専用線/ナローゲージ] 2010年3月更新

芭石鉄道  石渓―黄村井を往復するナローゲージ炭鉱専用線。かわいらしいC2型蒸気機関車がマッチ箱のような貨車と客車を牽引し、ある意味貴重な鉄道。2004年に廃止が決まっていたが、その後も現役である。
 運行は1日4往復。朝:成都から来た場合、14:00の石渓発車に間に合う。片道全区間は外国人料金で15元(往復20元)だがこの鉄道を保存させるODAだと思えば安いもの。いつまでも現役であり続けて欲しいものである。
 アクセスは、成都の石羊バスターミナルから高速バスで[牛建]為まで行き(3時間)、[牛建]為から三井行き石渓下車までミニバスに乗り換える(30分)。日の長い夏期なら成都からの日帰りも可能かも。
 
芭石鉄道時刻表 2010年3月
駅吊
06:00
09:30
14:00
17:30
石渓
08:30
12:00
16:30
20:00
06:15
09:45
14:15
17:45
躍進橋
08:15
11:45
16:15
19:45
06:32
10:02
14:32
18:02
蜜蜂岩
07:58
11:28
15:58
19:28
06:47
10:17
14:47
18:17
菜子[土覇](ba)
07:48
11:18
15:48
19:18
06:57
10:27
14:57
18:27
仙人脚
07:38
11:08
15:38
19:08
07:05
10:35
15:05
18:35
焦[土覇](ba)
07:30
11:00
15:30
19:00
07:10
10:40
15:10
18:40
芭溝
07:25
10:55
15:25
18:55
07:15
10:45
15:15
18:45
黄村井
07:20
10:50
15:20
18:50
 
観光列車
亮水湾でフォトラン  最近、芭石を訪れる観光客が増えたため、春節~清明節、五一(労働節)、国慶節などの繁忙期に臨時の観光列車が運行されるようになった。
 なかでも、菜の花が咲く2月から3月の週末は観光列車が1日2~3本ほど運転されており、3月27日、28日だと、臨時便が10:00と10:30、14:30に発車。そのうち、10:30発の便は、黄村井の炭鉱観光を兼ねており、16:30に石渓戻りとなる。また、14時半発の列車は日によっては途中の蜜蜂岩で折り返しになる可能性も十分にあり、駅で確認するしかない。
 観光列車では、焦[土覇]の手前、亮水沱に設けられた仮設駅で乗客をいったん降ろし、2回ほどバックしてドラフトを撒き散らすフォトランサービスを行ってくれるほか、菜子バ手前のオメガカーブでもドラフトを撒き散らすサービスを行ってくれる。また、観光列車は菜子バには停車をしない。
 
料金(全区間)2010年3月
普通列車:立ち席…3元、座席…5元、観光車両…プラス10元
観光列車:立ち席扱いはなし、片道…30元、往復…50元、炭鉱観光セット…往復80元
 
※普通列車の途中駅乗車は可能だが、観光車は座席指定のため、満席だと売ってくれない場合も。線路脇には生活道路があるため、バイタク活用が便利。目安…蜜蜂岩~菜子バ~躍進まで35元。
 
[情報/資料提供] はいらーある様  

沫江煤電 [専用線/ナローゲージ] 2010年3月更新

沫江煤電  芭石からほど近い、この沙湾区には、老砿と向陽の二方向に延びている、軌間762mmの炭鉱鉄道が存在する。緑色に塗られたかわいらしい電気機関車が、貨物や2軸の客車(5元均一)を牽引している光景が見れる。
 かなり古い路線だが、併用軌道や民家の隙間、トンネル通過とたった3キロの距離(老砿線)だけど、めまぐるしく変わる車窓の変化にはついつい感動を覚えるかも。
 アクセスは楽山の中心站から沙湾までバスが8分おきと数多く出ており、楽山を拠点として、大仏見学や芭石と一緒に見てまわった方が面白そうだ。沙湾バスターミナルからバイタクで10元、バス2路で1元。
 
列車時刻表 2010年3月更新
老砿線(全線約3km、所要時間約20分)
草[土覇]発・・・7:10 9:20 10:30 12:10 13:00 15:40 17:20 20:30 22:30
老砿発・・・7:30 9:40 11:00 12:40 13:40 16:10 17:50 21:00 23:00
向陽線(全線約9km、所要時間約30分~40分)
草[土覇]発・・・8:00 14:00 16:40 21:00
向陽発・・・8:45 14:40 17:15 21:45
 
[情報/資料提供] はいらーある様  

重慶市

重慶―重慶南 [市郊列車]

政府直轄地の重慶なれど、山と大河に囲まれた都市のため、インフラ整備はまだまだといった感じ。そのため市郊列車と呼ばれる超短距離列車が何本も存在する。そのなかのひとつ、8676次は重慶~重慶南、たった6キロと市郊のなかでも群を抜いている。
SS3が牽引するこの市郊列車は、なぜか硬臥があったり軟臥改造のロングシートと奇妙奇天烈な編成だけどそのインパクトは大きい。発車は16:50、所要時間は15分で料金は1.5元とお買い得。ただし、重慶南は発展していないので、市中心に戻るのにちょっと面倒かも。 

 
[情報提供] MAKIKYU様

雲南省

昆河線、昆石線 [ナローゲージ]

昆河線市郊  かつて、昆明北から南に468キロ、河口~ベトナム・老街(ラオカイ)までナローゲージの国際列車が週2で運行していたが、それも今はただの昔話。競合のバスに立て続けに乗客喰われ、昆明北~河口間は停運、客車のほとんどはミャンマーに売り払われてしまった昆河線だが、昆明北~王家営をはじめとする、市郊や枝線はまだそれなりに残っている。
 東方紅を圧縮したような機関車と、特快カラーに塗られたYZ30をはじめとする貴重な客車が、朝と夕方それぞれ1往復走っている。ナローの姿をこの眼に焼き付けておきたいなら、行ってみても搊はないだろう。
   
 また、08年6月より、昆明北と昆明市内西エリアの石咀を結ぶナローゲージの通勤列車が誕生。マッチ箱のようなディーゼル機関車にかわいらしい客車をぶら下げた列車は、ボロいビルの谷間を走り、市場の鼻先をかすめ、標準軌の貨物線との平面クロスを通過。鉄道ファンにはたまらないローカル列車だ。この列車は王家営行きのダイヤにも組み込まれている。
   
8861次  昆明北07:25→王家営08:20
8862/3次 王家営09:10→昆明北09:40着10:10発車→麻園 10:23着25発車→石咀 10:48着
8866次  石咀 11:10発車→麻園 11:32着25発車→昆明北 11:46着
8867次  昆明北 16:20発車→麻園 16:33着35発車→石咀 16:58着
8868/9次 石咀 17:15発車→麻園 17:37着38発車→昆明北 17:51着18:00→王家営18:55着
8870次  王家営19:35→昆明北20:25

大理―麗江 [大麗線] ※10年1月1日から昆明より直通列車あり

 09年9月28日より、大理と麗江間を結ぶ大麗鉄路が開通。1日1往復の列車現在走っています。今回開通した大麗鉄路は、全長162.4キロの国家Ⅰ級単線電化路線企画の山岳鉄道です。
 設定速度は120キロ。04年12月20日から建設を開始し、09年9月3日には軌道がつなげられました。同区間内に47ヶ所のトンネルと76ヶ所の橋梁があり、これらを合計した長さは98.29キロと全区間の62%を占めています。
 運行される列車は、L9018/5次とL9016/7次で、昆明~大理間のK9610の車両をそのまま間合い運転となっています。全14両編成の硬臥はすべて硬座扱いとなり、片道は34元。昆明からの旅客はいったん大理で下車してから乗換えとなります。
   
L9018/5次 大理9:26~上関10:51/53~麗江東13:12
L9016/7次 麗江東13:45~上関15:59/16:01~大理17:26  

広西壮族自治区

南寧―北海 [城際列車]

北海号  南寧から東南に伸びて南海に面する北海まで結んでいる路線は南寧鉄路局傘下の沿岸鉄路公司という第三セクターが管理しています。
 内陸からの貨物を港湾まで運ぶのが主な業務ですが、毎日南寧と北海を結ぶ旅客列車も1日2往復運転しています。そのなかで、K9319/20次という列車には今や中国では珍しい存在になった「北海号《と呼ばれる中国オリジンのディーゼル動車組が走っています。
 この列車は早朝に北海を出て、午後に南寧を折り返し運転するダイヤを組んでおり、非電化単線229キロの距離を約2時間40分で結んでいます。途中、欽州に停車をします。
 動力(YZ25DT、28吊)+RZ25DT(80吊)+YZ25DT+YZ25DT+YZ25DT+動力(YZ25DT、28吊)
という6両編成になっており、硬座、軟座がそれぞれ加わっています。
 またもう片割れの列車として、南寧発のK9319/10次がありますが、こちらは2階建て25Bの硬座車両を5両連結しています。
列車番号
南寧発
北海着
距離
時間
軟座
硬座
K9309次
09:05
12:07
229キロ
3時間02分
38元
K9319次
北海
13:53
16:36
229キロ
2時間43分
60元
45元
列車番号
北海発
南寧着
距離
時間
軟座
硬座
K9320次
北海
09:24
12:20
229キロ
2時間56分
60元
45元
K9310次
12:53
15:51
229キロ
2時間28分
38元
 

南寧―憑祥 [普快列車]

 広西チワン族自治区の省府・南寧からベトナム国境・憑祥まで行く普快列車です。現在、3本の列車が運行されており、5517/8次は空調車両の硬座車。国際列車にぶら下がり連結され、憑祥切り離しのT8701/2次の車両は緑皮車のYZ22です。憑祥に到着したら、タクシーなり、バイクタクシーを使って国境を目指しましょう!
列車番号
南寧発
憑祥着
距離
時間
料金
5517次
08:00
11:20
220キロ
3時間20分
30元
7311次
11:45
17:00
220キロ
5時間14分
15元
T8701次
18:15
21:41
220キロ
3時間26分
33元
列車番号
憑祥発
南寧着
距離
時間
料金
T8702次
06:41
10:12
220キロ
3時間31分
33元
7312次
09:00
14:23
220キロ
5時間23分
15元
5518次
13:00
16:36
220キロ
3時間36分
30元

広東省

広州通勤列車(春運棚車)

広州通勤列車 いろいろありましたが、棚車は元気です 7:15広州西入線→7:31発→7:40機務段→7:45棠渓→8:00大朗→8:09→8:15→8:20→8:25江高鎮着(片道16キロ)
8:45江高鎮→8:50→8:55→9:00→9:09大朗→9:25棠渓(9:45発車)→9:50機務段→9:55広州西→9:58三眼橋着(江高鎮~広州西16キロ)。
 三眼橋~広州西~江高鎮(広州北花都手前)には「上班車《と呼ばれる緑皮車YZ22×4編成の鉄道職員専用の列車が走っているが、2月~3月の春運期間中は臨時列車増発のため、これらの客車も臨時用として狩り出されるため、その穴を埋めるために有蓋貨車が客車扱いで運行される。実は12、3年前まで、中国では客車の絶対数が足りず、代用として有蓋車を何両も連結し、「棚車《として非空調硬座よりさらに安い料金で出稼ぎ労働者に提供していた。
 しかしながら車内設備はいうまでもなく悲惨で、藁の絨毯に馬桶トイレしかないというすし詰め方式で、乗り心地は悪く、一般人は乗りたがらないのは当然だった。やがてダイヤ改正と新車増産により、棚車は過去の歴史となりつつあった。
 ところが、07年の中国の新聞に広州西~江高鎮の棚車特集が紹介されており、現存していることを確認。棚の発音がカナダ車両メーカー、ボンンバルディア(龍巴迪・pangbadi)に近いことから、「棚巴迪《(pengbadi)というユニークなネーミングがつけられた。

 
広州西駅を発車する棚車  列車は7:31に広州西を発車。8両編成の有蓋車のなかは当然座席などなく、さすがに馬桶のトイレはなかったものの、ベンチのような長椅子が置かれていた。扉は開けてあるが転げ落ちないように鉄の棒と梯子が置かれている。ちなみに梯子はホームのない駅? に停車をしたとき、これを使って乗り降りを行う。各車両には乗務員が1人付いており、切符は彼から直接買う。広州西から江高鎮まで片道3元だ。

 
 途中数箇所停車をしながら、貨物線をのろのろ運行。スピードはおそらく12キロ前後。京広線の3本ある線路のうち2本が本線で1本が貨物線だから、他の列車の邪魔にはならない。しかし、緑皮車にさえ、あっという間に抜かされたのは正直ショックだった。一番飛ばしたのは棠渓→大朗の15分。
 とにかく車軸の底から突き上げるように響く振動は立っていたほうが楽というくらいひどかったが、隙間から直接入ってくる風だけは気持ちよかった。乗車する客層は国鉄職員がほとんどだが、行商の人も乗り込んでいるため、難易度は低い。行き帰りとも大朗で大勢の乗客が乗り降りする。
 
江高鎮に到着した棚車  大朗から江高鎮までは貨物操作場の中を進んでいく。途中停車した3箇所は駅吊を見かけなかった。おそらく広州北貨物ターミナルの一部だろうが、とにかく広い。そして約50分かけた棚車も終点に到着。しかしながら幅広いターミナルの中心部分に停車をしてしまうため、周辺は全て線路。どこから出口に向かえばいいかさっぱり分からず、素直に折返し運転が始まるまで貨車の中に待機していた。
 戻りも大朗から棠渓にかけてスピードが出ており、30~40キロは出していた。しかし棠渓からは貨物列車の待ち合わせのため20分ほど停車。そして広州西に到着して列車を降りる。ローカル風情を味わいたい人にもってこいの列車だ。