蒸気機関車
中国の蒸気機関車

蒸気機関車を例える言葉は幾らでもありますが、一言で言えば生き物だと言えるでしょう。
かつては日本を含む世界中で、蒸気機関車は鉄道の主役でした。
しかし、石炭の減産や電車の普及などで、30年前には日本の蒸気機関車はイベント用を除いて、ほとんど姿を消してしまいました。
中国でも例外はありません。1980年代、1990年代初頭はまだまだ全国の幹線で活躍していましたが、ディーゼル機関車の大量導入により除々に活躍の場を奪われ、最後の聖地といわれていた内モンゴルの集通線の蒸気機関車も05年12月を持って終焉を迎えました。
だけど、ここは広大な中国。全国各地を探せば大分数は減りましたが、まだまだ現役の地域がいくつもあります。しかし国策により無煙化が進み、より一層淘汰されるかもしれません。
もし時間を作る余裕があるなら、今のうちに蒸気機関車を見に行っておく方がいいかもしれません。
昔は中国の蒸気機関車は自国で生産された蒸気機関車の他に、日本の旧満州鉄道時代からの遺産や欧米からの輸入機などが数多く走っていましたが、現在残っているのは主に3種類で、前進型[QJ]、建設型[JS]、上游型[SY]です。
また走っている地域は、およそ有名な都市とは離れている場合が多いので、時間には余裕を持って臨んで下さい。
蒸気機関車の隠れ里
地区 | コメント | |
---|---|---|
黒龍江省 | 鶴崗 | 上游型の客車牽引があります |
遼寧省 | 調兵山 | 蒸気が集まっていますが、撮影料を取られます |
内蒙古自治区 | 平庄 | 上游型がまだまだ頑張っています |
北京市 | 北京 | 二七工場や石景山南の工場にいます |
山東省 | 雛城 | 隠れ前進型が走っています |
河南省 | 平頂山 | 前進、建設、上游のオールスター揃いです |
浙江省 | 杭州・紹興 | 入替え用で上游型が走っています |
四川省 | 芭石 | C2型のナローゲージ路線です |
※当サイトに掲載されている情報は時間の経過とともに変化する場合もあります。このため、ご利用者において発生した直接・間接の損害に対し、当方はいかなる責任も負いません。
お勧めの蒸気機関車サイト
STEAM IN CHINA中国蒸気サイトといえばまずここ。中国でも減り始めている蒸気機関車を追った記憶に残るサイトです。
T.Shibata's Website
上海で走る上游型を筆頭に、東北や紹興などの鉄奮戦記もあります。蒸気撮り鉄派にお勧めです。
China Syndicate
90年代の北京駅周りの写真や、機関車についての薀蓄が多く語られているサイトです。