Z列車の登場
Z列車の特徴
04年に登場したZ列車(直達特快)は、夕発朝着列車に付加価値をつけた、豪華な列車です。その内容や特徴は、
・ 編成は25T型と呼ばれる新型の軟臥のみです(高包や硬臥、軟座も付く場合あり) 。
・ 夜行の移動時間は大体12時間です。
・ 集便装置が付いているので、駅停車時でもトイレに行けます。
・ 途中駅停車はありません(05年7月より一部の列車で北京方面行きだけ途中停車あります)。
・ 服務員のサービスの向上と車内警備の強化を図りました。
・ 軟臥室内やトイレなどに服務員を呼べる緊急用電話もしくはボタンの設置をしてあります。
・ 一部の列車に限られますが、軽食の無料サービスがあります。
・ 切符は半年前からのオンライン予約ができ、10日前から購入できます(07年9月6日実施)。
・ 団体20人で1人無料、さらに1人追加でまた1人無料が発生する団体割引制度(軟座、軟臥のみ)があります。
Z列車は料金の高い軟臥編成を中心としているので、ある程度収入のある乗客のみ乗車することが出来、途中停車をしないことにより、不審人物の跋扈を防ぐということが出来ます。
車内は清潔で、目立った汚れはほとんどありません。また床下に集便装置を装着させることにより、排泄物を沿線に撒き散らさず、環境の保全にも役に立っています。
主な編成ですが、軟臥が主力である以上は軟臥を一番多く編成しなければいけません。
例えば、北京西−長沙のZ列車の編成は、軟臥16輌、高級軟臥1輌、食堂車1輌の合計18輌です。これだけのいい条件があれば、かつては乗客にとっても悪名高い中国の列車もいまやビジネスマンたちの御用達の列車という立場になったわけです。
料金は北京−上海を例にとれば、軟臥下段で486元です。移動時間は11時間28分ですので、寝て朝起きれば終点です。女性2人旅でもZ列車ならほかの列車よりも清潔で安全なので乗車にお勧めです。どうです?皆様もこの「動く一流ホテル」に興味が湧いてきませんか?
Z列車の服務員のほとんどは若い女性(もしくは男性)で構成されており、ほぼ1人で2輌を担当しています。乗車する際、切符を見せるだけで、身分証のチェックや換車票も行いません。
サービスのひとつとして、食事を注文することが出来ます。これは食堂車のメニューを注文し、部屋まで運んでくれるサービスです。対応はまだガサツな部分はありますが、従来の列車よりは高い水準のサービス精神を持っているといえます。
車輌と機関車ですが、まず車輌はボンバルディア製ベースの25T型で、軟臥を中心に編成されています。客車の電源は、直接供給可能な機関車から供給を受けることが出来ますので、電源車は不要で、その分1輌余分に追加することが出来ます。
機関車は電気機関車とディーゼル機関車ですが、共に電気を直接客車に供給するシステムを持っており、最高速度は170キロですが、長時間の高速を維持できる運転を可能にしています。
機関士は通常は2人ですが、Z列車の場合は3人交代制をとっており、安全最優先で運行を行っています。機関車にはきちんと安全運行が行われるようにトイレや電子レンジが付いているという噂もあります。
Z列車が安全に運行できるためには沿線には様々な工夫がされています。
踏み切りを減らして、立体交差にしていく。誰でも線路に侵入できないように沿線に強固な柵を作るなどです。ちょっと強引ですが、北京南付近の踏切では1時間は開かずの踏み切りにしておくという手段も取られています。
また従来、折り返し運転を行っていた区間は短絡線を設けて、スムーズに方向転換できるように図られています。
Z列車はいまや中国鉄道を代表する列車で、中国列車を体験したいという方には、まず切符が買いやすく、安全性が高いZ列車の乗車を是非お勧めします。
