ダイヤ改正と高速化

動車組CRH5  中国鉄道の魅力としては、蒸気機関車の存在、機関車牽引による旅客列車、国と国とをめぐる国際列車など日本ではまず見ることができない列車の多くが現役ということが挙げられます。しかし、そのなかで最も魅力的に感じるのは「提速」ーすなわち高速化を指します。
 中国鉄道では弊在の発展とともに逼迫する輸送力の解決に向けて、1997年より10年間、在来線での高速化を6回実施しました。年を追うごとに列車の速度高速への過程は、日本の鉄道をはるかに凌駕しています。そして、今や在来線は時速100キロ前後の非空調緑皮車と時速250キロの動車組が共存する、世界でも最も珍しい鉄道に変貌しつつあります。
 また、在来線とは別に高速鉄道建設と高速車両の開発も同時に行なわれ、2020年までに全国で2万キロの高速鉄道網を築き上げることとなっています。

 同コンテンツでは、中国の高速鉄道について、開業順にその状況を解説しております。同コンテンツを通じて、中国高速鉄道の魅力と凄みに触れていただけると幸いです。あと5年もすれば、中国は世界を代表する高速鉄道王国へと変貌を遂げるでしょう。