切符を購入する

中国旅行関係の本を読んだ事がある方はご存知かと思いますが、中国で普通に列車の切符を手にすることは容易ではありません。
そのためには様々な知識やシステムを勉強し理解する必要があります。当コンテンツでは出来るだけ苦労しないで切符を購入する術を紹介します。

ここが違う日本と中国との切符発売システム

(1) 周遊券やレールパスは存在しません。
(2) 乗車地以外での別の場所からの切符購入は大きい駅以外を除いて出来ません。
(3) 寝台、座席を問わずすべて指定席です。
(4) 途中駅からの切符購入は座席を除き寝台はほぼ不可能です。無座で乗るしかありません。
(5) 当駅発車からの往復切符は、北京発ならZ列車のみ買えます。
(6) 料金が同じ車両や座席は好きな席や車両が選べません(端から埋まっていきます)。
(7) 駅員の態度の悪さは中国でも1,2を争う低レベルです。

列車の種類

最初に目的地を調べる方も多いでしょうが、まずはどんな列車が走っているか知っておいてください。
 
列車の種別 特徴など
D [動車組] 最高時速200キロ走る列車です。車輌は最新型です。主に新幹線タイプや外国メーカからの車両が多いです。
Z [直達特快] 最高時速160キロで走るノンストップで走る特快列車です。Z列車とも呼ばれています。車輌は新型が中心です。軟臥が一番多く編成されています。
T [特快] 最高時速160キロで走る長距離列車・短距離列車です。車輌はやや古いが今の中国列車の屋台骨を支えています。
K [快速] 最高時速120キロで走る、長距離列車です。列車によってはピカピカの車輌も登場しています。
N [管内快速] 地方鉄路局が管轄している範囲内で走る快速列車です。車輌は新型から非空調まで幅が広いです。
英文字なし[普快/普客] 普快もしくは普客です。停車駅が多く切符が安いので車内はいつも混んでいます。人によっては【不快】と表現される方もいます。
Y [旅遊] 中国鉄道ツアーで使われる列車です。たまに臨時扱いされることもあります。外国人の我々にはまず縁がありません。
L/A [臨時] 切符は安いですが、目的地まで特快の約2倍時間がかかります。ほとんどが非空調使用です。

座席の種類

次は座席の種類です。乗車する座席により、疲れの差が広がります。
初めに言っておきますが、中国の車輌は乗客をより多く乗せることを目的とした造りです。快適はほとんど考慮されていないのが現実です。
 
座席の種類 特徴など
硬座 yingzuo 一番安く、一番汚く、一番疲れる座席です。最近空調が効いている車輌が増えましたが、それでも一番乗り心地の良くなさではダントツです。硬座での夜越えはお勧めできません。シート列は2+3です。
軟座 ruanzho 日本で言うグリーン車に当たります。ほとんどが昼間の列車に連結されています。軟席候車室が使えます。シート列は2+2です。
硬臥 yingwo 日本で言うとB寝台です。1エリアは向かい合わせ3段ベットの6人部屋になっています。中段と上段の上下空間の狭さは特筆です。カーテンや扉は無く、仕切りありの車輌と仕切り無しの車輌と2種類あります。上段と下段とでは下段のほうが料金は高いです。
軟臥 ruanwo 日本で言うとA寝台。向かい合わせ2段ベットの4人部屋でコンパートメントに分かれていて扉が付いています。普通の中国列車の上級クラスの車輌です。料金は硬座の約3倍です。上段と下段とでは下段のほうが料金は高いです。
高級軟臥 gaojiruanwo 一部の直達特快や特快に連結されている、2人用の車輌です。別名高包や高級軟包とも言われています。料金は軟臥の1.8倍です。
無座 wuzuo 文字通り席がないので立ち席という意味。列車にもよるけどほぼ硬座行きで、混んでいる場合だと10数時間立ちっぱなしという状況も十分にあり得ます。

空調と非空調

中国鉄道車輌は空調と非空調に分かれています。空調はもちろんエアコン付です。非空調はエアコン無しで、切符は安いですが夏場は地獄です。暖房は空調、非空調に関わらず付いています。

切符料金に関して

中国鉄道の場合、日本の列車のように乗車券+特急券+寝台券という3種類の切符は存在せず、寝台料金や空調料金を込みで表していますので、一目で分かり便利です。

切符のキャンセル料

切符のキャンセル時間は団体切符だと発車48時間前、個人だと発車2時間前までにキャンセル(退票)の手続きを行わなければいけません。手数料は切符の額面から20%かかるので、結構痛いです。