甬台温線の開通
上海から東南部の福州まで動車組でわずか6時間!

同路線は、国の重点鉄道網計画の一項目になっており、最終的には泉州、厦門、汕頭などを経由して深センの福田まで結ばれる。09年11月に福州〜厦門間の開通を目指して、最終調整が行なわれる模様だ。
使用される列車はすべて動車組。現在、長編成のCRH1Bと短編成のCRH2が採用されており、上海から福州まで最短5時間38分、また杭州から福州まで4時間19分のダイヤが組み込まれており、上海発、杭州発、寧波発を含めると、全体で20本の列車が運行している。

そして、上海鉄路局道口管理事務所では、同路線開通後、24時間の営業体制で1日19本の動車組の運転を計画している。さらに年末は28本に増加。将来的には1日56本の運行体制を確立し、30分間隔の発車の設定が見込まれる。
また動車組が正式に開業すれば、大学本科生卒業の人材80名を採用し、各部署で教育を行なったあと、同路線に配置され1年の試験勤務を経て正式に正社員として採用される。
甬台温鉄路は、北は寧波を起点とし、寧海、三門、臨海、台州、台州南(貨物)、温嶺、楽清、紳紡、雁蕩、永嘉、温州、温州南(貨物)の13ヶ所の途中駅を設置し、全線開業までの工期は4年。ほかに温福鉄路の浙江区間の瑞安北(ぐん)、瑞安、鰲江、蒼南の4駅が建設され、工期は4年半となる。
成渝和諧動車組
09年9月26日から成都〜重慶北間でいよいよ動車組が走ることになった。動車組の運行により、従来4時間近くかかっていた同区間は2時間で結ばれる。この動車組は達成線(達州〜成都)と遂渝(遂寧〜重慶北)を経由しており、なかでも達成線は05年より複線の建設と路線の補強などの整備を行なった結果、遂寧〜成都間で時速200キロ運行可能にしている。 そして、今年の6月30日には達成線の線路整備が完成。国慶節前夜の9月26日には晴れて動車組が開通することとなったのだ。新しい動車組は成都〜重慶北間を時速200キロで営業運転を行い、同区間の所要時間3.5時間から1.5時間短縮した2時間で運行可能となった。動車組はCRH1で1日7本同区間を運行する。
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